南西アフリカ事件⑦
南西アフリカは、今どんな地位にあるのか。
「戦前の委任統治の関係は今も続行してるのか」と、
「監督は誰がするのか」と、
「信託統治制度に移行する義務があるか」が肝です。
すると、おおよそ以下の場合が考えられます。
(1)国際連盟は解散したので、そもそももう委任統治は終了してるよ!南アフリカ🇿🇦は南西アフリカ🇳🇦を支配する権利はないよ!
(2)国際連盟は解散したけど、委任統治は続行してるよ!信託統治に移行しなくていいよ!
でも監督機関の国際連盟が解散しちゃったから誰も監督する人がいないよ!
南アフリカ🇿🇦が好き放題しても、しゃーない。
(3)国際連盟は解散したけど、委任統治は続行してるよ!信託統治に移行する必要ないよ!
でも監督機関がないのはヤバいから、代わりに国際連合が監督するよ!他に監督できる人いないし。
(4)国際連盟と国際連合はだいたい一緒だし、南アフリカ🇿🇦は新しい信託統治制度に移行させなくちゃだめだよ!
の4パターンです。
ICJは1950年に判断を下しました。そこでは、
(3)国際連盟は解散したけど、委任統治は続行してるよ!信託統治に移行する必要ないよ!
でも監督機関がないのはヤバいから、代わりに国際連合が監督するよ!他に監督できる人いないし。
という判断に落ち着きました。一番カドが立たなそうな結論です。