サムスン副会長の逮捕

サムスンのイ・ジェヨン(漢字わからん)副会長が韓国で逮捕されました。

 

彼はサムスンを世界的な企業に成長させたイ・ゴンヒの息子です。

イ・ゴンヒはかなりの高齢のため、今も一応会長ですが、一線は退いています。

 

そのため、今回実質的なトップが逮捕されたことになります。

 

イ・ジェヨン副会長が逮捕された理由は、サムスン財閥の継承にあたって政府のサポートを取り付けるために、チェ・スンシルに金を出したというものです。

 

まだ逮捕されただけなので有罪・無罪は分かりませんが、業績の伸び悩むサムスンのブランドイメージを傷つけることは間違いありません。

 

イ・ジェヨンがサムスンの金を出したと疑われているチェ・スンシルは、

朴槿恵大統領の古い友人で、民間人にもかかわらず、大統領を通じて政府の政策決定に大きく影響を及ぼしていたとして、逮捕されています。このことで、朴槿恵大統領も弾劾され、大統領の権限が停止されています。

 

 

韓国は今も李朝(1392~)以来の儒教的価値観が色濃く残っており、身分的な序列が強く意識される社会です。

 

現代においても、生まれや学歴で身分が決定されています。このような実情は金の匙・銀の匙・土の匙と、諦めをもって皮肉られています。

(金のスプーンで育てられるような身分の高い家庭に生まれると、生まれた時から勝ち組という意味)

 

そんな韓国で、韓国発展の父と言われる朴正煕大統領の娘、朴槿恵大統領が弾劾され、

韓国経済を支配するサムスン財閥の後継者が逮捕される事態が起こっています。

 

このような現状は、一種の革命のように見えます。

 

この革命が日韓関係の情念的なわだかまりを解くきっかけとならないでしょうか。

 

次の韓国大統領には、北朝鮮に近く、極めて左派的なムン・ジェイン(漢字わからん)が当選するとの予測が大勢です。

 

極度の左派政権(対日強硬派)となったとしても、韓国国民の価値観が大きく変われば、いままでのような日本批判がこれまでと同様に韓国国民に受けるとは限りません。

 

また北朝鮮と近しいと言っても、現在の金正恩政権はマジで頭おかしいのでは……?と思うので、親北朝鮮的な政策は取りづらいと思います。

 

金正日北朝鮮と接近した、左派の金正日政権の時代と比べても、親北朝鮮の戦中・戦後派世代が韓国で少なくなりました。

 

このように、北朝鮮の狂気と韓国国民の世代交代、加えて今回の韓国社会の革命的な価値観の転換という理由から、

韓国の時期政権が強硬な左派であっても、日本と生産的な関係を築こうとしてくれるといいなと思います。無理か。