長過ぎ英単語ベスト3
馬鹿みたいに長い英単語を3つ知った。
1つ目がこれ。
1.pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis
「ニュウモニョ・オルトラ・ミクロ・スコピック・スィリコ・ヴォルケイノゥ・コゥニオゥシス」
と読む。文字化けか!とツッコミたくなる文字列だ。
1930年代に「粉塵を吸い込んで起こる肺の病気」という設定で、ネタで作られた言葉らしい。
病気の名前の正式名称がやたら長ったらしいのは日本語でも英語でも同じ。それにしても長すぎると思ったら、やっぱり狙って作られたネタワードだった。
先日この言葉が、イギリスの議会で行われた、議会の若者委員会が主催するミーティングみたいなところで16歳の少年によって発言されたらしい。ただその集会は公式の議会ではないので、公式の議事録に残らなかったとか。
ちなみに、議会の議事録に残っている最長単語が次の単語。
2.floccinaucinihilipilification
「フロクスィ・ノースィ・ニヒリ・ピリ・フィケイション」と読む。
意味は、「何かを無価値なものとして評価する行動・習慣」。
この単語自体の価値も無さそうだ。「ニヒリピリ」ってなんやねん。と思ったら、「ニヒリ」の部分はニヒリズムのニヒリだと気づいた。
イギリスの名門校であるイートン校で使われた、有名なラテン語の教科書に出てきた「意味が無い」という意味のラテン語単語をくっつけて出来た言葉のようだ。
この単語は、保守党の下院議員によって発言された。EUの欧州裁判所の汚職疑惑について、フロクスィノースィニヒリピリフィケイションだわーと言って議事録に載ったらしい。
3.antidisestablishmentarianism
最後はこれ。「アンティ・ディスィスタブリッシュメンターリアニズム」と読む。
先に挙げた二つの単語はもはや「長いことば」としてしか扱われない。「長いことば」の例でなく、本来の意味のためにギリギリ使われるのがこれだ。
政教分離関係の言葉だ。
まず、'distablishment'ということば元になっている。これは、「国教となっている宗教(つまり英国国教会、聖公会)から国教というステータスを剥奪する」という意味。(非国教会化)
なので、'anti'が付いて
'anti-disestablishment'となると、
「聖公会を国教のままにしておくこと」となる。(反・非国教会化)
これに、リバタリアンのように「タリアン」が付き、「〇〇の信奉者」の意味が付加される。
さらに「リバタリアニズム」のようにイズムがくっついて「主義 」となる。
あえて訳すと「反・(聖公会)非国教会化・主義」となる。
これは、英国国教会という伝統に賛成する保守派の思想だ。無理やり日本で例えると、靖国神社の国家護持(国営化)主義みたいなものか。たしかにこの言葉は政教分離なんかで使う機会がまれにありそうだ。