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国家責任条文

国際法における国家責任について定めた国家責任条文は、思い切った論理構成をとる。

 

国家責任が問題となるのは、例えば日本人がオーストラリアで裁判を拒否されたり、日本の会社がロシアで官民共同の石油採掘事業をしていたところ、突然契約を解除されて損害がでた場合とか、日本のタンカーから石油が流れ出てインドの環境が悪化したりとかいう場合。

 

ただし、国家責任において主体は国家なので、被害を受けた(たとえば)日本人が相手国になにかしら請求できるわけではなく、自国民が被害を受けた日本国が相手国に違法行為の責任を問えるもの。

 

国家責任条文の思い切った論理構成というのは、「過失」も「法益侵害」も国家責任の発生要件から排除したことだ。

 

国家責任条文では

①(条約や一般原則に基づく)国家の国際義務が存在し

②国家が国際義務に違反した行為を行うと、その行為は国際違法行為となる

③国家は国際違法行為の結果として、救済と合法性回復の義務を負う。

 

という構成になっている。

重要なのは、①における義務とはなんなのかという点だ。過失という心理的要因を、客観的な規則・基準に違反として認定する発想。(過失の客観化)

 

また、これらの国際義務に違反すると法益侵害が伴うのは当然なので、法益侵害も要件とされない。

 

 

国際義務に違反した国際違法行為によって国家は救済と合法性回復の責任を負う。具体的には、原状回復・金銭賠償・精神的満足を行う義務を負う。

 

 

憲法裁判所

Voice of AmericaのLearning English(英語学習者向け番組)のニュースを聞いていると、

"Former President Park Geun-hye was removed from office by South Korea's national assembly in December.

That vote was confirmed by country's Supreme Court last month."

と伝えていて、信頼あるVOAでも正しく伝えないことがあるのか〜と思った。

 

韓国国会🇰🇷の弾劾を承認したのは大法院(Supreme Court)ではなくて憲法裁判所(Constitutional Court)だよなあと思った。

しかし、敢えてSupreme Courtと訳したのかもしれないとも思った。

 

アメリカには憲法裁判所はないし、いちいち英語学習者に説明するようなことでもないからSupreme Courtと訳したのかもしれない。

 

ところで、このあいだ韓国の法曹関係者に聞いたことだが先日の憲法裁による判断は、「判決」でなく「決定」らしい。

司法判断に不可欠な事実認定抜きで行われたもので、司法判断でなく、政治判断とのこと。

 

 

海洋法

瀬戸内海は内水なので、日本の国家領域の一部であり、外国の船を通らせなくても良い(無害通航権なし)

 

領海には無害通航権あり。

 

ジブラルタル海峡国際海峡

であり、通過通行権が認められる。

 

一方アカバ湾は、EEZと領海を結ぶ海峡なので、通過通過権でなく

停止できない無害通航権が認められる。

 

 

 

 

 

ことばと心理

東京のいわゆる標準語を完全に使いこなしていますが、標準語と関西弁(神戸弁)だと話す態度に違いが出ます。

 

たぶんこれは母語だからというよりも、(関西の文化に由来する)関西弁そのものの性質だと思いますが、関西弁で喋った方が開放的で社交的になれます。

 

関西弁を使うの対象がほぼ関西出身の親しい人に限られているのを差し引いても、そう思います。

 

標準語だと、

 

かしこまる

表情が硬くなる

口数が減る

内省的

悲観的

 

一方で、関西弁だと、

 

開放的

てきとう

ぞんざい

軽口をたたく

ボディランゲージが増える

表情が増える

 

になります。

 

 

関西だと、議論をしようとしても、すぐに茶化し、脱線し、大喜利など笑いに変えてしまうゆえに、突き詰めた理屈っぽい議論がしにくいと言われることがありますが、ぼくもそう思います。

 

少なくとも、東京でも関西弁で通している人で理屈っぽい人は未だあったことがないです。

 

 

ブトロス=ガーリ

ブトロス=ガーリ(Boutros=Ghali)は、国連の第6代事務総長(Secretary-General)です。

 

1992年から1996年の一期5年事務総長を務めました。

 

ブトロス=ガーリはエジプト人で、昨日知って驚いたのですが、昨年93歳で亡くなっていました。1922年生まれです。

 

国連事務総長としての評価は、あまり高くありません。むしろ低い。

 

ただブトロス=ガーリはもともと学者出身で、パリ大学で博士号を取っています。

 

学者肌の理論家で、自己の理論を事務総長として国連に持ち込もうとしたところ、上手くいかなかったのです。

 

ブトロス=ガーリの理論は、平和を形成・維持するために軍事力も上手く使おうというもので、予防外交(preventive diplomacy)という考えの流れの一つです。

 

ブトロス=ガーリは、このような理論のもと、国連PKO(平和維持活動)の活動のあり方を拡大し、ソマリアユーゴスラビアに軍事介入しましたが、成功しませんでした。

 

ソマリアにおける国連PKOの軍事介入で多くの犠牲を出したことから、アメリカはブトロス=ガーリと対立し、ブトロス=ガーリの事務総長再選に拒否権を発動することとなりました。

 

事務総長の任期は一期5年で、再選され10年務めることが慣例となっており、これまでに再選されなかったのはブトロス=ガーリだけです。

 

 

ブトロス=ガーリについて面白いことは、東郷平八郎を尊敬していたことです。

 

ブトロス=ガーリが生まれた頃のエジプトはイギリスの植民地で、祖父はイギリス勢力下で樹立されたエジプト王国(ムハンマド・アリー朝)で首相を務めています。

 

植民地国に生まれたブトロス=ガーリは、日露戦争で日本がロシアを破ったという教科書で読んだエピソードに勇気付けられ、以来日本海海戦の英雄である東郷提督を尊敬するようになりました。

 

来日の度に、東郷平八郎を祀る原宿の東郷神社に参拝していたそうです。

 

 

もう一点興味深いのは、ブトロスという名前です。

 

ブトロス=ガーリは、イスラームが多数を占めるエジプトで、キリスト教(世界的にはマイナーなコプト派)の家庭に生まれました。

 

ムハンマド・アリー朝という親欧米政権で、祖父が首相を務めてたのもキリスト教徒だからという理由もあると思います。

 

さて、ブトロスという名前ですが、これはキリスト教でいう聖ペトロのアラビア語読みです。英語でいうとピーター、ロシア語でいうとピョートルです。

 

ペトロ→ブトロス は言われてみると確かに!と思いました?

 

 

総理夫人のきもち

森友学園の問題は、国有地払い下げに始まって、安倍昭恵 総理夫人の献金問題に発展しています。

 

安倍昭恵さんは、日本有数の実業家の家庭に生まれ(森永?)に生まれ、しっかりとした自信の価値観を身に付け、医療大麻にさんせいしたり、よりリベラルな活動家にも理解を示したりと、「家庭内野党」とも呼ばれる働きを示してきました。

 

しかし今回、思想的にも法律的にも問題があるような森友学園献金したことが真実であるとしたら(まだ分からない)、おそらく昭恵さんは今人生最大の岐路に立っているのではないかと思います。

 

第一次安倍内閣、第二次安倍内閣と、これまでも総理大臣の妻としての役割を 深く理解し総理夫人として活躍してきた明恵さんは、

 

本当に今、自分の行動で、日本国の未来が変わってしまうという実感を抱いているのではないかと想像します。

 

日本史上まれに見る強力な内閣の生命が、自分の対応に掛かっているというのはなんとも大変なことです。

 

もしかすると、憲法が改正するかしないかが掛かっているかもしれません。

 

 

関係ないですが、森友学園の国有地払い下げ問題で、明治時代の開拓史官有物払い下げ事件を思い出します。

 

 

金持ちは長生きする?

経済格差は寿命の格差につながっているのでしょうか?

金持ちだと、生活レベルは高く、良いものを食べ、上質な医療サービスを受けることができるでしょう。よって、寿命も長くなるのでしょうか?

 

スタンフォード、MIT、ハーバードの研究者らが共同で、2001~2014年にかけて延べ約14億人の米国人を対象に所得と死亡率の因果関係を調査しました。

その結果が発表された『米国医師会雑誌(JAMA)』収録の「貧富による寿命の格差」によると、

 

男性については、上位1%の超富裕層の平均寿命は87.3歳なのに対し、下位1%の最低所得者の平均寿命が72.7歳です。

 

平均で14.6年もの寿命の格差が生じていました。

 

そして女性も、上位1%の平均寿命が88.9歳なのに対し、下位1%の平均寿命は78.8歳です。

 

平均10.1年の格差です。

 

平均ですらこんなに差があるとは驚きです。