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裁判傍聴

昨日、初めて裁判の傍聴に行ってきた。

ずっと行きたいと思っていながらも行けていなかったが、友達に誘われてようやく生の裁判を見ることが出来た。行ってきたのは東京地方裁判所

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この庁舎には東京地裁のほか、東京高裁•東京簡裁•知的財産高等裁判所が一緒に入っている。ちなみにこの建物、建築としても評価が高いらしい。83年に完成したみたいだが、当時のモダンな感じが出てる気がする。そんなに好みじゃないけど。内装はいかにもお役所という感じ。

 

この裁判所のすぐ横には法務省があって、法務省は唯一明治以来の赤煉瓦の庁舎を保存している(法務省旧本館)。

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明治時代にはドイツから来た建築家、エンデとベックマンによる官庁集中計画があった。議事堂や官庁などを霞が関付近に集中し、パリやベルリンに並ぶ華麗なバロック都市を建設するという壮大な計画が有ったのだが、その主導者井上馨の失脚によって幻となってしまった。この法務省旧本館がその計画の中で実現した数少ない建築で、こんな壮麗な建築が立ち並ぶ霞ヶ関が実現していたらと夢想するとわくわくする。

 

さて、裁判所に入る。もっと入るのは大変かと想像していたんだけど、空港と同じような手荷物検査を受けるだけで意外とすんなり入れてくれる。撮影は当然禁止だ。中に入ってすぐの受付台に置いてあるバインダーに、その日一日の裁判のスケジュールが綴じられている(開廷表という)。

 

友達と開廷表をぱらぱらめくって裁判員裁判の刑事事件を傍聴することにした。エレベータでその裁判のある法廷のフロアへ上がり、静かに法廷へ入る。イメージよりも法廷は小さかった。傍聴席から見て、正面が裁判長、その脇には一般人から選ばれた裁判員。左手が検察官で、右手が被告人と弁護士だった。

 

事件は、飲酒運転。年末に飲酒してバイクで帰っていたらパトカーに見つかって、逃げていたら信号待ちをしていた無関係なバイクに追突してしまった結果、その運転手は不幸にも亡くなってしまったようだ。被告人は危険運転致死傷罪に問われている。

 

かっこいい弁護士の弁論を期待していたのだけど、検察官が理路整然としてとてもかっこよかったのに比べ、弁護人はあまりそうでなかった。被告人がナルコレプシーてんかんの既往歴が有ると主張して、追突当時意識はなく、責任が阻却されて無罪だと主張していたが、苦しい弁護だな〜と思った。飲酒運転の弁護ってそういうものなのだろうけど。きっと飲酒運転の弁護の専門家なんだろうけど、なんかぼそぼそ喋ってたし。喋りって大事だなと思った。一番かっこいいのは裁判長だった。もうなんか頭の良さが伝わってきまくりだった。少し教授っぽい。

 

被告人は30歳くらいの男で、気が弱そうないかにも小者といった感じだった。こんな普通っぽい人が、人を殺して人生が崩壊してしまうなんてお酒は怖いな。そう広くない傍聴席には高校生が沢山見物に来ていた。授業の一環で来ているのだろう。被告人にしてみれば一生がかかった裁判を高校生の教材にされてたまったもんじゃないと思うけど、人を殺めているので仕方ない。

 

この事件の審理はこれが最後だったようで、次回判決が下る予定。